声の達人になるためのブログ

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レッスンだけじゃない、声優養成所では何を学ぶのか

声優は憧れの職業の一つでもあり、好きなキャラクターの声を演じてみたいと誰でも一度は思うことがあります。本格的に声優を目指すならば、声優養成所にて一から基礎を学ばないと、幅広い声優にはなれません。

声優養成所では、幅広い声優を目指すため、様々なレッスンが行われています。

芝居作りを学ぶ基礎演技、さらに演技の中で表現を学ぶ声優基礎学、正しく発声をし喉を傷めないボイストレーニングなどがあります。

さらに声優養成所ではレッスンの他に、日本舞踊やモダンダンスのようなことも行われます。一見日本舞踊やモダンダンスは声優と関係がないように感じますが、表現力を磨くために舞踊などは行われます。アニメーションの声優は、現実離れしたシーンも多いので、体全体を使って表現することが求められ、そういった経験が声に生かされてきます。

また、ナレーションの演習も行われます。このナレーション演習もアナウンサーの職業では、と感じることもあるかもしれませんが、実はナレーションも声優に大切な基礎力を身につけるのにとても適しています。ナレーション演習には、エッセイやえほんを読む、CMをコメントする、バラエティ番組を想定し言葉をつける、ラジオドラマの台本を読むといったことを行います。エッセイはただ読むのではなく、書いた人の気持ちをくみ取りながら自分なりの解釈でアレンジすることが求められ、えほんでは、聞いている人を想定しながらわかりやすく内容を伝えることを意識します。

CMコメントでは、限られた時間の中自分が感じたことを感じたままに表現する力を、バラエティ番組では、臨場感を感じる話し方を身につけていきます。ラジオドラマに関しては、相手には音声のみ伝わるので、どのようにしたら相手に伝わるか、場面の動き、心の動きを表現できるかということを演習していきます。ラジオドラマが声優の仕事に一番近くなります。

声優を目指す場合、声優養成所か専門学校のどちらに通うか悩みます。専門学校の場合、学校という特性上、入学できる人数も多く入りやすいです。授業形式であるので、1日きちんと授業が詰まっていることが多く、集中して声優の基礎を学ぶことができます。また、地方出身者向けのイントネーション講座が開かれることも多いので、早期に正しい発音を身につけることができます。

一方声優養成所は声優のプロダクションが直接設けていることが多く、オーディションがある場合があります。自分が希望するプロダクションの養成員となることができますが、オーディションに合格しないとなることはできません。授業数も専門学校よりも少なく、自由な時間が持てます。その自由な時間に自分の知識を高め、様々なことが経験できますが、実践的なことが主となるので、基礎的なことは自分自身で学んでいく必要があります。

声優になるには、レッスンだけでなくいろいろなことを経験し、その経験を自分の声に反映し相手に伝えていくことが大切となります。相手にどのようにしたらよりよく伝わるか、ということは、経験をもとにしていかに感情をそのキャラクターに入れ込むことができるか、ということにかかってきます。レッスンで基礎的な事を学んだあとは、様々なことを経験し心で感じるようにしていくことが必要となります。

声優養成所では、応用編や実践編を学ぶことが多いですが、心で感じ表現できるよう実際に声優の方を招いて体験談を聞くこともあります。声優は養成所を出たからといってなれるわけではないので、日々の自分の努力、自己管理が必要となってきます。心構えも学ぶことができるので、しっかりと自分の目標を持ち学ぶことが大切となってきます。