声の達人になるためのブログ

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好きになれない自分の声

私は、自分の声が好きではありません。

高めの声で、鼻風邪をひいているわけではないのに、鼻にかかった声です。

自分の声に特にコンプレックスを持つようになったのは、中学生のときに、仲良くしてた女の子からのキツい言葉からです。

中学のときの音楽の時間に、一人ずつ歌を歌うテストがあったのですが、そのテストが終わったあとに、その女の子から「○○(私の名前)の声、鼻にかかってなんか気持ち悪い」と言われました。仲が良かっただけに、彼女には悪気がなかったのかもしれませんが、私はかなりショックでした。さらに、その友達と電話で話しているときも「○○の声って変だよね。」と、何度か言われました。やっぱり他の人も、私の声は嫌いなんだと思いました。

高校生になってから、カラオケに行くことが多かったのですが、私はぜったいに歌を歌いませんでした。どんなに、友達たちに、○○も歌ってよー、と言われても歌いませんでした。本当は、楽しく歌を歌いたかったのですが、歌を歌うと私の声は、さらに変になる気がして歌えませんでした。カラオケに行っても、いつも歌わずに割り勘でお金を払うだけで、自分の声がふつうだったらなと思うとむなしかったです。
社会人になり、就職したのですが、仕事のうちの一つで、人の前でアナウンスをしないといけないことが度々ありました。

できれば避けたかったのですが、仕事なので順番がまわってくると、避けることはできませんでした。なので、そのときはできるだけ低い声を出してアナウンスをしていました。

でも、あるとき、たまたま私がアナウンスをしていたときに来ていた友達が「アナウンス、ステキだったよ!」と言ってくれました。

声に関して言ってくれたわけではないのですが、なんだか初めて声を褒められたような気がして少しうれしかったです。でもそれでもコンプレックスは消えませんでした。

そのときに付き合っていた彼氏は、声がかわいいよ、と言ってくれたのですが、たぶんお世辞で言ってくれてるだけなんだろうな、と思いました。
今でも録音した自分の声を聞くと、嫌で嫌でたまりません。カラオケに行っても絶対に歌いません。正直、たまにカラオケで、私みたいな声の人が歌っているのを聞いて、その勇気をうらやましく思います。


私はできるだけ、人と話しをするときは、低い声で話すようにしています。残念ですが、多分声のコンプレックスは、一生私に付いてくると思います。

 

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