声の達人になるためのブログ

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声優に枕営業って、ホントにあるの?

枕営業とは仕事の関係で面識のある人間が性行為の見返りに業務内容や待遇を向上させようとする営業方法です。

 

セックスフレンドとは異なり、枕営業は業務内容や待遇を向上させられる側の立場が優位である事に尽きます。

例えば声優の世界に当てはめるなら仕事を提供する人間は制作や音響、監督といった作品のスタッフです。そのため仕事をもらう側は相手の要求に従わなくてはならないわけですが「実際に声優の世界で枕営業があるかどうか」と問われれば、その答えは「ある」としか言いようがありません。

 

2017年ハリウッドではセクハラ被害が大きく取り沙汰され、告発された大物プロデューサーが追放されたり捜査対象になったり等波紋を広げました。一見するとモラルが守られた華やか世界ですが、足を踏み込んでみなければ分からない実態が隠れていたわけです。

それは声優の世界でも同様で、性行為を用いた取引は根強く存在しています。そのため声優を志望する以上、そうした薄暗いやり取りと遭遇する確率は高いです。

 

同時に同期が枕営業のターゲットになる可能性や自分の近しい人が狙われる恐れもあります。

 

もちろん近年では違法とも言える取引は減少しており、まともな運営をしている制作会社を見つけるのは容易いです。

 

それでも仕事量と引き換えに性行為を要求してくる権力を持った人間はおり、その人間の欲求に応えてしまう声優は大勢います。「一晩だけなら」という条件や「相手は上司だから」といった立場を盾にした事情、それから「自分で選んだ事から」という言い訳は相手側の圧力で出された言葉であると言っても過言ではありません。

 

そもそも立場が上である人間はその下にいる人間を守る事が義務です。それをないがしろにするのは人間として接しているのではなく、資材として扱っていると断言できます。このような場合の自己責任は理不尽な要求をしていた上司をかばうための言葉に過ぎません。

 

実際にこうした要求に応じたばかりに精神が病んでしまった人たちは数多いです。

 

性行為を写真やビデオに撮影されて揺さぶられたり妊娠させられたり等、相手に悪意がなくても些細な事で人間の心と魂は解体されます。殴りつけるような暴力だけでなく、言葉や態度で人を殺す事は可能です。そのような人を目にして傷ついた人たちもまたたくさんいます。

 

たとえ枕営業を迫られなくても行為を酒の席で言いふらす人と巡り合う事も多いです。

 

何より性質が悪いのはこのような要求はあくまで取引なので合意と見なされ、第三者に介入させるのは難しいです。いずれにしても上手く立ち回っていくしか方法がありません。