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朗読の「地の文」と「セリフ」を表現するコツ

子供に本を読み聞かせてあげる時などに、うまく朗読してあげることができれば、子供の興味を引くことができます。子供の興味をひくことができれば、大人しくさせておくことができたり良い子で早く寝てくれたりします。

また最近では図書館で読み聞かせのボランティアの募集があったりと、朗読するときのちょっとしたコツを知っていると活躍の場が広がったり思わぬメリットがあるかもしれません。

それに文章を声に出して読むということは脳にいい影響を与えてくれたりもするので、高齢者にとっては認知症の予防になったりします。仕事にも役立つ可能性があります。声に出して文章を読んでいくということはしゃべり方の特訓になるからです。うまく話せるようになれば、コミュニケーション能力のアップにつながりますし、相手に良い印象を与えることにもつながります。

朗読をするにまず気をつけなければならないのが、地の文とセリフに分かれているということです。

地の文というのは、例えば誰が何をしたのか、ここはどこなのかといったように状況などを説明する文章ですから、わかりやすく聞きとりやすいように丁寧に読むようにするのがコツです。特に感情を込める必要もなく、どちらかというと平坦な感じで、物語の雰囲気に合わせてみましょう。例えば明るい感じのお話だったら明るく元気な感じで、静かなお話ならばゆっくりと優しくといったように物語の雰囲気を作る感じで読んでいくのがコツです。

朗読をする時に特に重要になってくるのがセリフを読む時です。

セリフはキャラクターそのものの言葉ですから、ついキャラクターになりきって読んでしまいそうになります。しかしお芝居とは違いますから演技をする必要はありませんし、無理に声を作るとそれにばっかり意識が行くようになってしまって、逆に物語に入り込めなくなってしまう恐れがあるのです。

プロの声優など演技を勉強している人ならばもしかしたら様々な声を使い分けて物語を盛り上げることができるかもしれませんが、普通の人にはなかなか難しいのではないでしょうか。ですから無理に声を作るのではなく、多少声を高くしたり低くしたり、読むスピードの緩急などをつけて人の違いを表現していくとわかりやすくなります。

どういうことなのかというと、若い人や子供のキャラクターならばちょっと高い声で早口に、おじいちゃんやおばあちゃんといった年齢が高い人を表現するならば、ゆっくりと低い声でといった感じです。

周りの人を観察してみるとわかるのですが、明るく若い人というのは、声が高めで少し早口だったりします。落ち着いていると感じる人はゆっくりを話しているというイメージもわかるのではないでしょうか。

つまり声のトーンはセリフを話すスピードによってなんとなくどんな人が話しているのかということが伝わればいいわけです。

聴いている人に地の文とセリフの違いがはっきりとわかる方がいいのですが、だからといって無理に声を作ったりして演技をする必要はないので、わかりやすく聞きとりやすいということを心がけて読んでいくとよいでしょう。

また朗読をする時は、早口にならないように気をつけましょう。声を出した読むことに慣れていないとつい早口になりがちです。句読点のある場所まで無理して読んでしまうというものよくあることです。句読点は読む時のリズムを作るのに大切なものですが、声を出して読む場合には、ちょっと長いと感じる時もあります。特に地の文で説明文になっているような部分ではあまり早く話してしまうと内容が伝わらなくなってしまうので、もしも分が長いと感じたなら自分のペースで句読点をつけていき次をしても大丈夫ですから、聴いている人のことを考えて読んでいきましょう。

また逆にゆっくりと読むことに意識が行き過ぎて、ゆっくり過ぎてしまうということもあります。ゆっくり過ぎるとそれはそれで間延びして聞こえてしまい、それこそ物語のリズムを崩してしまうことになります。また句読点ごとに呼吸をしていてもやはり間延びしてしまうことになりますので気をつけましょう。


朗読するときのコツは、聴いている人のことを意識してわかりやすく、ちゃんと伝わるように読むということです。

普通に相手に話しかける時にどれくらいのペースで話しているのかを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。例えば大人に話しかける時と、小学生に話しかける時では話すスピードも自然と違ってくるものです。

相手に合わせて地の文を読むということはとても大切なことです。そしてセリフを読む時は、無理に演技をする必要はなく、声の高低さや言葉を鼻スピードなどで変化をつけるようにしましょう。


大切なのは言葉をはっきりと発音することです。相手に伝わるように意識して読んでいくとよいのではないでしょうか。

また人に聞かせる前に、一人で一度練習して読んでみるというのもうまくできるコツだといえます。