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売れっ子声優の年収事情

声優の仕事で気になる部分はたくさんありますが、そのなかでも収入はどうなっているんだろうといった部分が気になる人は多いでしょう。


よく声優はそれほど儲からなくて売れっ子声優しか食べていけないという事を耳にするかと思いますが、本当のところはどうなのでしょうか。

多くの方が知っている売れっ子声優の年収ですけど平均的な額で350万円と言われています。

一番儲かっている忙しい方の場合でも1000万円ほどになりまして、売れているからといった大きく儲かっている訳ではないのです。


一般サラリーマンの月収と変わらない感じであり、一番儲けている方でもデビューしてから20年以上経過したベテラン声優の方達である事が多いのです。
例外としまして声優以外の仕事をしたり、CDを出したり、コンサートをしたりとその他の部分で儲けている方もいますが、声優だけだとそれほど大きな収入にはなりません。

また声優と言いましてもさまざまな形で活動している方が多く、芸能事務所に所属しているのか、フリーランスで働いているのかによっても同じ仕事をした場合であっても手取りが違ってきます。

 

多くの声優は芸能事務所や声優を専門的に扱っている事務所に所属しており、一部は月給制のところがありますが業務契約を結ぶ形で仕事のギャラから手数料を引かれたものが収入となります。

手数料はそれぞれの事務所によって異なりますが平均的に20%ほど引かれて、そこから源泉徴収されますので実質的に70%ぐらいが手元に残ります。


この場合フリーランスの方と比較すると丸々100%入ってきますから事務所所属の売れっ子声優は350万円から400万円が平均になりますのでフリーランス600万円と比較すると200万円の差が発生します。


ファンや視聴者の立場から見たら同じ声優であっても所属している事務所やポジションによって大きく変わっています。

もう一つ差が生まれるのが声優のランクと仕事内容になります。


若いうちはいくら売れていてもランクが低いので30分のアニメ番組でいくら喋ってもランクによる収入の下限と上限がありますので一定の金額と決まっています。


ベテラン声優になればなるほどランクが上がり収入も増えるといったシステムになりまして、喋る量や内容は問われず出演しているかどうかになります。


このランクのシステムがある事によってアニメ番組等ではランクの低い若い声優を多く使う傾向にある訳です。

もう一つの仕事内容ですが声優と一口に言いましてもアニメ、ナレーション、ゲームといったようにさまざまな仕事があります。


それぞれ依頼者側がギャラを支払う形になりますけど媒体によって大きな差が生まれます。


先ほどもありましたようにアニメ番組だと声優ランクに基づいて報酬が決まる事がほとんどですが、その他のナレーションやゲームといったものはランクではなく、それぞれにギャラを支払うので声優としては割りがとても良いのです。

アニメ番組をたくさん出演していると知名度も上がり人気があるように見えますが、あまり知名度がなくてもゲームやナレーションの仕事の量が多い人ほど後者の方が年収が多いという事はざらにあります。


知名度が高ければナレーションやゲームに起用する時のギャラが多くなるといったメリットもありますが、どの媒体を中心にして仕事をしているかによっても売れっ子声優の収入は変わってきます。

本当の売れっこ声優になりますと年収1000万円以上稼ぐ事は可能ではありますが不安定な仕事には変わりありませんので、それがいつまでも続く訳ではありません。


そのため多くの声優が売れた後に事務所を独立したり、その他の活動もしたり、フリーランスで働いたりとさまざまな方向が頑張られています。

 

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