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結婚式で土俵入り?

今までに参加した結婚式でのサプライズで、最も印象的だったのは、新郎の同僚による余興「幕内力士の土俵入り」でした。


普通、結婚式の同僚の余興といえば歌などが定番かなと思うのですが、「土俵入り」とは…!と驚きました。新郎の同僚たちが、とても体格の良い人が多かったからでしょうか。結婚式前に、皆で揃って企画を練って、練習をしていたそうです。

披露宴のさなか、「新郎の同僚の皆さんによる、土俵入りです!」との司会者のアナウンスに、列席者一同から、「おおー」とどよめきが上がりました。
披露宴会場のドアが開いて、拍子木の音が聞こえたと思ったら、力士姿の男性たちが一列に並んで入ってきました。皆さん、まわし姿で、上半身はハダカ!そして頭には、力士のマゲのようなカツラをかぶっています。このカツラのチープさがまた、何ともユーモラス。化粧回しは、派手な柄のバスタオル製のようでした。

全員、新郎新婦のそばまで歩み寄り、力士一同、勢ぞろいです。順番に四股名?を紹介していき、お祝いの言葉を述べます。そのうちの、ひときわ体格の良い方が「横綱」です。不知火型か雲竜型か、型の名前はよくわかりませんが、土俵入りのパフォーマンスが始まりました。


シコを踏むと、列席者から「ヨイショ!」と掛け声までいただいていました。
そして、力士の一人が一升瓶を持ってきて、新郎にお酒をついだり歌ったりして、大盛り上がり。最後には全員で整列し、化粧まわしをぱっとめくりあげると、「結婚おめでとう!」の文字が貼られているという演出。おめでたい雰囲気が、とてもよく出ていました。

後日、耳にしたところによると、新婦の親戚のおばあちゃまが、“本物の力士が来た!”と思ったらしく、ありがたさの余り拝んでいた、という話まで聞きました。力士役の同僚の皆さんが、あまりにもそれっぽかったためでしょうか。ほほえましい話だなと思いました。また、出番前、会場ドアの前でスタンバイしている時に、ホテルのスタッフの方がドアを開けるために側にいたそうですが、一同の力士姿を間近で見ていたスタッフは、懸命に笑いをこらえていたそうです。

その後も、独身の同僚が結婚すると、伝統のようにしばらく土俵入りのパフォーマンスは続いたそうです。社内で名物になっていたのかもしれませんね。